高野政賢/昭和四十八年九月日

銘文:政賢作/応須崎進氏需 昭和四十八年九月日
刃長:69.6cm
反り:1.8cm

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応需銘のある高野政賢の刀です。地元の刀剣愛好家の需に応じて打った刀で、今回、ご本人様より申し入れがありました。刀を相続する方がいないと云うことで、思い入れのある刀であるため先々がご心配のようです。後に粗末に扱われては不本意であるということで当店に持ち込まれました次第です。本人曰く、作刀を注文し出来上がった刀は刀匠自身が自賛しており、不要になったら買い取りますと言っていたいたそうです(現在は物故)。刀匠自身満足のいく出来具合だったのでしょう。刀匠の奥さんも良い刀だから大切にしてください云々と言ってたそうです。本刀はさすが注文打ちのことだけに良い出来となっています。現在、日本美術刀剣保存協会で行われている保存刀剣の審査に出しています。
政賢刀匠は刀剣研磨を得意とする人で、砥ぎの師匠の名は忘れてしまいましたが一流の師匠でして、政賢刀匠は砥ぎも上手です。