日本刀の拵えは、武士の表道具として鍔・縁・頭など金具の意匠や鞘の塗りなどを凝らした作があり、大変美しいものです。しかし、鍔などは単品でも愛好者が多く存在するため、鍔の作者が著名であったり意匠が良かったりすると、拵えの鍔を入れ替えてしまうことがあります。縁・頭と鍔との意匠が一致しているか見極めが肝要です。
また、大小拵に刀身がある場合ですが、稀に拵えに合う刀や脇差を探して入れる所謂合わせ物があるので注意が必要です。大事なことは、生ぶの大小一腰であれば刀と脇差の登録証番号は連番であるのが一般的です。
ですから、例え刀と脇差の作者が同一人であっても登録証を発行した都道府県や、交付年月日がバラバラであれば、まず合わせ物と見て間違いないく注意が必要です。
大小一腰を購入する場合は、必ず刀と脇差の登録証が連番であるか確認しましょう。