最近の日本刀愛好家

近年、ゲームから始まった刀剣ブームは女子たちの間で熱くなっている現象が見られ、業界としても喜ばしいことです。
思い起こせば私の若い頃の刀剣熱は、少ない予算でより上位作を求め、拵え(外装)には余り興味が無く刀身のみを追いかけていました。拵えに出すお金があれば、その分上位の刀へとお金をかけるもので、拵えには目もくれないところがありました。
ところが、最近の日本刀の売れ筋を見ますと、拵え付のものがよく売れて、白鞘のみのものは敬遠されがちのようです。特に脇差に至っては拵えが付いてないと仲々売れないようで、所謂刀好きと云われる人達の間に変化が出ているように思います。
この現象は、刀身よりも外装に拘りを持つことで、日本刀を武具として捉えるより、寧ろ武家文化に興味を抱いているのではないかと考えます。言い換えれば、刀身に興味を持つ人を”侍”、いわば武士の精神・魂とでも云いましょうか、それに対して拵え(外装)に興味を持つ人達は、武士時代の文化が好きと云う、”町人”と云った感じでしょうか。近年は侍が少なくなってきたように思えてなりません。
太刀拵