銘文:一原長光 身幅広く元先の幅差が少ない豪壮な市原の典型作です。
説明
特徴:長光は岡山刑務所へ作刀の指導に行っていることから、世上、監獄長光と云われています。また、長光は一龍子と号し、銘は「長光」・「一龍子長光」・「一原長光」等と切っています。
長光は軍刀を多く鍛えていた昭和の刀工ですが、戦後僅か70年の今であっても、彼の詳細は不明なところがあります。
また、岡山刑務所の所長である江村某も作刀しており、号を長運斎と云い、銘を「江村」・「長運斎江村」と切り、長光とは別人のようです。
中には、江村も市原も一緒に「監獄長光」と云っている処もあるようです。
本刀は、身幅広く生ぶ刃を残し、元先の幅差が目立たず重ねの厚い豪壮な姿をした「長光」特有の刀で、焼刃には金筋が入った働きのある良い出来です。
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