日本刀は美術品と云っても扱い方により危険が伴いますので、容易に誰でも手が触れられる処に飾ることは避けるべきです。また、美術的価値を保つためにもその保管場所には気を付けましょう。特に刀身の錆びは深刻な問題となます。錆の大敵である湿度の高い場所は避けるべきです。
刀の保管には刀箪笥が適しています。所蔵の刀が多くない場合は刀箪笥を購入する必要はないと思います。しかし、衣装タンスの引き出しに保管する場合、防虫剤(ショウノウ)などがそこに入っていると刀身に錆びが発生すると云われ、注意が必要です。
また、通常のお手入れをしておけば梅雨時でも問題はありません。しかし、冬場では冷えた場所に置かれていた刀を暖かい部屋で鞘から抜くと刀身が結露する場合があります。刀身から水分の拭き取りが残った状態で鞘に納めてしまうと錆びが発生しますので御注意下さい。