商品説明(委託品)
刀剣番号:KA-311201
鮫革巻き鞘九八式軍刀拵え付
月山貞一(初代)は摂津国(大阪府)の刀工で新々刀上々作として有名です。貞一は七歳で月山貞吉の養子となり、十五歳から作刀したと云われ、幕末から明治に活躍した大変上手な刀工で、初期には反りの浅い豪刀を造り五ケ伝にも通じています。明治九年の廃刀令後は多くの刀工が廃業や転職を余儀なくされましたが、貞一はその苦境をよく凌ぎ刀工を全うして明治三十九年には帝室技芸員(人間国宝)に任ぜられました。また彫物の上手な刀工としても知られ倶利伽羅など得意としています。
本刀は身幅やや細めで、反りやや深く付く優美な姿形をしており、地鉄は小板目が詰み無地風で刃紋は直刃を焼いています。古研ぎのため若干小サビがあります。
また、付属の九八式軍刀拵は鞘が鮫皮を巻いた木鞘で珍しいもです(鮫皮の合わせ部に裂け目あり)。
中心裏銘の「西ノ海関」は薩摩の大相撲力士のことでしょう。
本刀の登録は昭和二十六年三月三十日であり、一般登録開始日の三月三十一日より前であるので所謂大名登録と云われるものです。
刀身データ
銘文:浪華住月山雲龍子源貞一精鍛之 慶応三年二月応西ノ海関需
在庫なし
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注番:KA-311201
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