商品説明(委託品)
刀剣番号:KA-118082
中心は大磨上げ無銘、中心尻は切り。
末三原は広島県の刀工です。三原は鎌倉時代末期から南北朝期にかけての三原系の刀工作を古三原と称し、室町時代後期の作を末三原と称します。古三原正家が大和国の手掻系から移住してきたことにより、その一派の作風は大和伝の分派として伝えます。末三原になると、特に帽子の返りが『滝落とし』と呼ばれるように、返り方が恰も滝の水が落ちる如く長く焼下げています。
本作は、寸はやや詰まり、身幅重ね共に尋常で、反り程よく、鎬幅広く、中鋒が延びた姿形をします。地鉄は板目鍛えに白け映りが鎬寄りに現れ、刃紋は締まりごころの直刃で、足がよく入ります。帽子は直ぐで深く返り、裏は湯走り風の飛焼が入ります。
附属の拵えは良い出来のもので、変わり石目地塗鞘打刀拵、総金具は雨竜文高彫金布目象嵌で、目貫は采配鞭図の赤銅地容彫色絵、鍔は丸形鉄地桜花透小柄櫃孔です。本拵えは江戸時代末期の生ぶもので、刀身に合わせて製作された拵えです。近年では刀身と拵えが上手く合うものを適当に合わせ込む所謂合わせ物が多い中、本刀と拵えは大変貴重なものとなっています。
(初心者の方のためにご奉仕価格で値段設定させて頂きました。)