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刀の見どころ

皆さんは刀工名に拘っていませんか、拘らなくても良い刀はあります。良い刀とは傷の無いものと思われますが、それだけではありません。勿論刃中に金筋・砂流しや足・葉と言った働きが豊富であることは大事ではありますが、より基本的なことは何かと云えば、端的云えば地鉄の鍛えと刃の焼きを見て各々が元から先まで均一に出来ていることです。

焼刃については、刃縁が元から先まで叢なく沸・匂が付くことです。刀の焼き入れの際に刀身に塗った焼刃土が部分的に不具合をおこし、結果沸が崩れた形となると均一さが失われます。
刃が明るいとか、沈んでいるなどと云いますが、電球のひかりに刀をすかして刃の部分の反射光で刃紋を鑑賞します。この光が強いものを刃が明るいと云います。また、刃の沈んだ刀はよく斬れるなどとも言われます。

これらは美術的価値の評価を云っているいるもので、刀の切れ味とは別次元のことです。

丁子刃の明るい刀 其の1刃の明るい刀 其の2

刃文の互の目丁子乱刃に光が強く反射して明るい刃を示しています。

互の目刃が沈んだ刀 其の1刃が沈んだ刀 其の2

刃文の互の目丁子乱刃で光の反射が弱くやはり刃が沈んでいます。

地鉄については折返し鍛錬された鋼には肌目が現れます。大きく分けて板目・杢目・柾肌があり、これらが混ざり合った肌があります。またそれらの肌には細かく良く詰んでいる物や、肌目が大きな模様のように肌が立つものなどがあります。しかし、地鉄の良さを引き立たせるには研ぎに左右される場合が大きいので、古研ぎなどで地鉄がよく見えない場合もあります。

地鉄が均一でないと云うことは例えば、よく詰んだ肌であるが、元から先の間の何処かに周辺とは違った大肌が出る箇所があると云うことです。
また名刀と云われるものは更に別の要素が加味されます。しかし、刀工によっては地刃の出来が均一でない部分があってもその刀工の特徴として捉えることもありますので、これらは刀を見る場合の判断基準として知っておくことが大事な訳です。
では良い刀を購入するにはどうすればいいかと云うことですが、その買い方はやはり直接お店に出かけて刀を見せてもらいあれこれ聞いてみることが一番です。きっと親切に教えてくれるでしょう。あとは予算との相談になりますのでじっくり研究してください。
別次元ですが、刀身が研ぎ疲れ(研ぎ減り)で芯鉄が表面に出て周辺部分の肌と違って現れるものが、肥前刀や末関の刀に見受けられます。