商品説明
刀剣番号:KA-5121
中心尻は片山落ちの加州なかご。
正國は押水甚蔵と云い、同時代の加州新々刀には、勝國・清光など名の知れた刀工が存在しますが、その中にあってこの正國は加州新々刀の掉尾を飾る名工です。
本刀の造りは身幅広く、元先の重ねが厚く鎬の高い造り込みで、ズシリと手持ちが重く、何物にも打ち勝つような刀です。
地鉄は小板目がよく詰み、沸が地にこぼれ黒く粒状に厚くつき、刃紋は上と下では趣を変え、元を直ぐに焼出し、五寸(約15cm)ほど互の目を焼き、上は直刃となり、ほつれや喰違刃等を交え、表裏刃紋が揃います。帽子は直ぐに小丸に返ります。中心は生ぶ、中心棟は丸となり丁寧な造り込みとなっています。
この刀の刃紋は戦国乱世時代の末古刀にまま見ることがあり、重要刀剣に指定されているものの中にも同様に、上が直刃調、元が乱れ刃の刃紋を現すものがあります。この独特な刃紋は、そこには乱世を戦い抜く武士の何か特別な強い意志の現れが感じられてなりません。この正國の刀も同様に、幕末という動乱期にあって渦中の武士に特別な思いを込めたものでしょう。
刀身データ
銘文:加州金澤住藤原正國慶応元丑年八月吉日作之
在庫なし
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注番:KA-5121
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