商品説明
刀剣番号:KB-6041
中心尻は浅い栗尻、鑢目は筋違。
特徴:小沢正寿(小沢岩造)は、大正九年生まれで、宮口寿広、塚本起正に学び、入選等多数を受賞をした名人です。彼の作域は備前伝の匂出来の丁子乱れや、山城伝、相州伝等と広く、その技倆も高く評価されております。正寿刀匠は単に器用人と云うだけではなく、研究熱心の人であるということが、現代の刀職関係に携わる、研ぎ師・鍛冶・鞘師等々の一流の職方のお話を集めた、大野正著『日本刀職人職談』の中で、刀鍛冶では隅谷正峯・小沢正寿など四人の内の一人として多くを語られています。
本脇差は、身幅広く、刃長一尺一寸六分・平造・三ツ棟で、寸延び短刀姿となっております。地鉄は板目に杢目が交じり良く詰んで地の底に沈み、地沸がつき、よく鍛えられております。刃紋は区を焼き込み、下半は焼きを低く小互の目に小湾れ・尖り刃交じり、上半は焼幅の広い大互の目乱れとなり、沸よくつき、足よく入り、細かな砂流しかかり、湯走り風の飛焼交え明るく冴えます。帽子は乱れ込み、先掃きかけ心に沸足火焔風となり、返りを深く焼下げております。総じて上に行くに従い焼幅広くなる刃文は相州伝を狙った、正寿刀匠の円熟期の作で上出来の一口と云えるでしょう。
刀身データ
銘文:正寿作昭和五十二年八月日
在庫なし
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注番:KB-6041
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