刀身彫りには装飾的な意味合いと、高い精神性の現れにより信仰心へと繋がる彫物があります。
銘文:相州住(以下切れ)時代:室町時代中期刃長:37.3cm 反り:0.5cm保存刀剣鑑定書付
コメント:平造りで皆焼の末相州の脇差です。彫物は指表に草の剣巻竜を彫り、指裏は梵字に護摩箸と蓮台が彫ってあります。
銘文:吉原國家作裏銘:皇紀二千六百年六月吉日時代:現代 昭和十五年刃長:71.2cm 反り:2.1cm保存刀剣鑑定書付
コメント:皇紀二千六百年を記念した作刀でしょうか、刀身には表裏に倶利伽羅と剣の彫物があり、よい出来をしています。
銘文:平安城吉房時代:室町時代中期刃長:24.6cm 反り:0.1cm特別保存刀剣鑑定書付
コメント:刀身には彫物があり、指表には剣巻竜、指裏には多賀大明神の神号が施された室町時代で年代は文明(1469)ころの短刀です。
銘文:不動明王裏銘:摩利支尊天(切付銘)時代:室町時代後期刃長:66.4cm 反り:2.1cm保存刀剣鑑定書付
コメント:末古刀で名刀の孫六兼元同人、父とも弟とも云われる兼元に極めて近い刀工です。彫物は指表に素剣を掻き流し、指裏は護摩箸を掻き流しています。
銘文:陸奥大掾三善長道時代:江戸時代前期刃長:52.7cm 反り:1.3cm保存刀剣鑑定書付
コメント:大きく豪壮な脇差です。彫物は指表は草の剣巻竜で、指裏は梵字に護摩箸を彫り、長道には彫物は珍しく、刀身の体配と合い豪壮さを増しています。