「掾」は官職の位を表す名で、国司の四等官名の内で第三等官を指します。その多くは大掾を冠し、また、その後「守」へ転じる刀工もいます。
【石見大掾】
銘文:石見大掾藤原国助時代:江戸時代前期刃長:37.2cm 反り:0.8cm特別保存刀剣鑑定書付
コメント:石見大掾国助は初代河内守国助の弟にして良き協力者であった事と思われ、石見大掾自身の作品は少なく貴重なものとなっています。
【河内大掾】
銘文:河内大掾(以下切れ)時代:江戸時代前期刃長:68.4cm 反り:0.66cm保存刀剣鑑定書付
コメント:寛文新刀姿をよく示した刀で、堅牢な三式でしょうか軍刀拵えが付いています。
【信濃大掾】
銘文:信濃大掾藤原忠国時代:江戸時代初期刃長:70.9cm 反り:1.3cm特別保存刀剣鑑定書付
コメント:本忠国刀は出羽大掾国路の高弟の一人であることに揺るぎない作品で、国路を見るかの如くであります。
【出羽大掾】
銘文:出羽大掾藤(以下切れ)時代:江戸時代前期刃長:50.0cm 反り:0.7cm甲種特別貴重刀剣認定書付
コメント:出羽大掾国路の磨上げ銘の脇差です。中心尻が切りではなく栗尻に加工してある処は名家からの出を感じさせます。
【武蔵大掾】
銘文:武蔵大掾是一時代:江戸時代前期刃長:48.5cm 反り:0.99cm特別保存刀剣鑑定書付
コメント:二代是一の作で、荒目の刃沸が厚くき、地刃に渡って金筋・沸筋が鍛えの筋目に沿って夥しく掛かるなど相州伝を現しています。
【陸奥大掾】
銘文:陸奥大掾三善長道時代:江戸時代前期刃長:52.7cm 反り:1.3cm保存刀剣鑑定書付
コメント:刀身には彫物があり、大きく豪壮な脇差です。大変美しい鮫皮鞘拵が付いています。