呑み仲間の刀剣鑑賞会

先日、久々に現代刀匠を含む気の合う仲間七人で刀剣を持ち寄り鑑賞会を行いました。この日は風が強く、五日市線では電車の走行中に飛翔物が当たり一時停車したので、小生のみ会場に遅刻してしまった次第でした。
会場では皆さん名刀を持参し、既に刀が並んでいました。その内容はと云えば、河内守国助の脇差で、匂口締まり心の蛙子丁子乱れが美しいく、他の丁子乱れの刀では、固山宗次、左行秀、加藤綱俊があり、行秀は細川正義系に学んでおり、天保十一年紀は年紀のある物では最古だそうで資料的にも貴重なものです。
また、綱俊の刀は過去に刀剣美術誌の誌上鑑定に使われたもので、その刃取りは約10cmの等間隔で同じ刃文を繰り返し繋げており、門人の固山宗次にも同じ刃取りが見られる処も頷ける処です。
さらに月山貞一、月山貞勝の短刀を一回目に鑑賞しました。
次ぎに入れ替えて、長船康光の脇差、堀川国広の刀、津田助広の脇差、玉心斎正蔭の脇差、佐々木一峯の刀等、また、助広・国広・一峯は直刃で、その比較鑑賞もよかった。助広の直刃天下一品ですね。
各自持参刀のうんちくを述べ名品振りをアピールした次第でまあ有意義な鑑賞会でした。
終了後は場所を変えていつもの飲み助になり和気藹々で盛り上がり、大事な刀を置き忘れないよう半分正気を残し電車で帰宅しました。