刀剣会の活動

昨今、各自治体で文化祭が催されることが多くありますが、先週、東京青梅市で行われた青梅市総合文化祭でも、地元の奥多摩美術刀剣保存会で刀剣・刀装具展示会を行っていました。会場には警備のガードマンを配置するなど、警備にもしっかりした体制でもあり、多くの来場者で盛況です。
また、会員による「刀剣の見方」の講習会もあり、約20名程が参加し充実した内容でした。
そうした中、一人のご婦人が刀を持参し、主人が遺した刀と言って会員の方に見てもらっていましたが、重要刀剣に指定された名刀のようでした。こうした方は多くいるでしょうが、ややもすれば刀剣を粗末に扱ってしまうことが懸念されます。
刀が好きだと言う方でも、刀剣会などには所属せず、一人で楽しんでいる方々もいるでしょう。そうした所謂、個と個が繋がっていくことで広がるような刀剣会の活動が今後の発展のカギとなるのでしょう。単に勧誘するだけでなく、地域に根ざした人との繋がりを大切する行動が会員一人一人に求められるのでしょう。

頑張れ少年剣士

先日、都心より父母同伴の少年が来店してくれました。少年は土方歳蔵ファンの中学生で、現在居合の稽古をしているとのことです。愛用の居合刀も土方歳蔵の刀を模したものを使用していると言っていました。是非行ってみた所が土方歳蔵資料館で、もう一つがホームページで見た当店であると言い、先に当店を訪問してくれました。実に嬉しい限りです。今は居合用の模造刀ですが、将来は真剣を持ちたいと言っていました。

テレビは若者への影響力が強く、時代劇放映などはヒーローが活躍するたちまわりが刀剣への興味を持たせる大きな効果があるでしょう。若者の感性を刺激させる時代劇を多く制作してくれることを願っています。これが若者を刀剣愛好家へと育てることに役立つでしょう。

武道の中に剣道と居合道がありますが、一般的に日本刀に、より親しむ方が多いのは居合を為されている方であるように思われます。
昨今は日本刀への感心も高まりつつある状況ですが、未来を託せる若者が居ることに、大いに明るい気持ちが持てた一日でした。
少年達よ居合に頑張れ!