良い刀は勉強しないと買えません

刀剣市場では同業間で様々な話や情報交換などもあります。その他店の方との会話の中で、最上作や上々作でない、所謂、この位の刀でしたら何処の店にも置いてあるので、買値は上がらないですねなどと、入札の話をしていました。
特に白鞘入りだけの物では売れないと言う現状は何処の店舗でも同じようにあるようで、そう言った言葉が出るのです。
昔の刀好きの人はよく勉強していた。従って刀の良し悪しが分かる人が多かった。ですから外装のあるなしに関係なく白鞘だけでもよく買っていました。
しかし、昨今の刀を買う若い人は刀の勉強をしないと嘆いていました。結局、刀が見えないから、ネット情報で調べた大銘のものや外装にとらわれてしまうようであり、若い人の刀離れと共に趣向も変わってきたようです。
今の若い人は、大銘で拵えが付いた安い物を探しているのでしょうが、そんな刀が有るはずがないのです。
刀は勉強しないと良い物を買えません。初めて買った刀は購入願望が強いためそれで良いですが、その刀を基に刀剣の勉強して頂き、次は更に出来の良い刀へとステップアップして頂ければ幸いです。

第2回・多摩の名刀展

5月6日(月・祝)に東京都昭島市のフォレスト・イン昭和館に於いて、昭和の森芸術文化振興会主催の刀剣展示会が行われ、今回は第2回となりました。
かじやヒロシも協賛という形で、第1回に続き今回も展示会の設営等で協力させて頂きました。

展示会場の桜林の間での開催

会場は宴会場にも使われているホテルの一室で、床はジュウタン天井にはシャンデリアがあるなど大変豪華な雰囲気のある部屋での開催です。結婚式及び披露宴を行われる当館は、刀剣女子にとっても魅力のある会場ではないでしょうか。
当日は、10連休のゴールデンウィーク最終日に行われ、連休中の行楽疲れを取る日としても、のんびりと42振りの刀剣や、甲冑・火縄銃・刀装・刀装具等の鑑賞が出来たのではないでしょうか。
また、多摩の郷土刀としての下原刀の展示や講演もあり盛況でした。