軍刀を欲しがる中国人

嘗て日本と中国とでは戦争を行っていた歴史があります。 米国を中心とした連合国との間で戦った太平洋戦争と合わせて大東亜戦争へと突き進んで行ったわけです。

日本は米軍の二度にわたる原子爆弾の投下によって、昭和20年に連合国に無条件降伏する事となります。 それに伴い中国との戦争も終わらせる事となり、日本の敗戦という形になりました。

旧日本軍の軍刀と云って頭に浮かぶことは、中国人をいじめた凶器であり、中国人にとって忌まわしい物であろうと想像します。
そのような事であろうから、さぞかし軍刀は中国人に嫌われていると思っているのですが、意外にも中国人は軍刀を買うのです。 それも特に、靖国刀や当時の最上大業物に列挙された刀匠の刀が入った軍刀がよく売れます。

何故、中国人は軍刀を欲しがるのか疑問を持ちますが、ある中国人バイヤーの話では、中国と日本は戦争をしてましたが、日本が負け中国が勝った。 だから中国人にとって軍刀は戦利品であると思っている人がいる、と云うようなことを言っていました。

日本人の中で日中戦争で日本が負けたと思っている人はまずいないでしょう。 あの戦争は途中で止めただけで、日本が負けたわけではないからです。

その論議は別として、中国では靖国刀が入った軍刀は120万円位で売れると云うから驚きです。 日本人の軍刀コレクターにとって、良いものを探すのも難しいことです。