軍刀の安かろう悪かろうは終わり

軍刀の人気は日本のみならず海外でも人気があり、多くの軍刀マニアがいます。
中国でも人気があって多くの軍刀が販売されました。兎に角、軍刀であれば本物でなく贋物でも物があれば売れたのが4・5年前までのことでした。

グループを組んだ中国人の古物業者が刀剣市場で買い集めを行い、そこに数ヶ月間隔で別の中国人バイヤーが訪れ、集めた軍刀を全て買い取っていくようです。そして彼らバイヤーは、軍刀を中国国内へ送り込んでいるのでしょうか。

こうした状況は長続きするはずもなく、最近では中国人バイヤーも玉石の見分けがつくようになりました。従って、刀剣市場での競りの事情も変わってきました。
当然、保存状態の良くない軍刀には、中国人業者も飛び付かなくなり、良い物だけに絞られています。特に九八式軍刀は数多に販売されたこともあり、安かろう悪かろうの時代は終わりました。

日本国内でも同様な事が言えますが、質の高い物が少なくなり入手が難しくなっている状況のため、程度の良い軍刀の確保は段々と厳しくなっています。