奥多摩美術刀剣保存会の日本刀展示会

奥多摩美術刀剣保存会
奥多摩美術刀剣保存会の発足は昭和26年11月17日に創立した歴史のある刀剣愛好家の会です。

昭和初期頃の西多摩地域では刀剣鑑定会が屡々行われ、刀剣を趣味とする方々が競い合っていましたが、世の情勢が戦争へと向かう中、自然と行われなくなったようです。
戦後、刀剣が再び民間でも所有することが出来るようになると、いち早く会を立ち上げています。
昭和30年2月15日の地方新聞(福生新聞)には、奥多摩美術刀剣保存会について、会員数80名、会長には青梅市の市長である中村氏で、都内各所で刀剣展示会を行っているとの記事を掲載しています。

今回の刀剣展示会は、昨年同様に青梅信用金庫の施設を利用さて頂き、下記のとおり行います。また、開催に当たり当店も協力させて頂いております。


■刀剣展示会
■日時:平成30年11月4日(日) 午前9時~午後5時
■会場:青梅信用金庫本店ギャラリー
東京都青梅市勝沼3-65
JR東青梅駅より徒歩6分

■入場無料

戦跡としての軍刀

毎年8月になると終戦記念日とともに、太平洋戦争の記憶を忘れまいとする報道で様々な紹介がなされます。
今年は、昭和20年8月15日の終戦より73年目、昭和から平成の時代に変わり30年、最後の平成時代の終戦記念日となりました。
今、戦争体験者の年齢は90歳越え、戦争の悲劇を伝える人が少なくなりました。
実際あった戦争をどう伝えていくのか。二度と繰り返してはならない悲劇を、そうした動きの中、今、戦跡が注目されています。
例えば、気が付かないでいるが身近にもある高射砲の土台跡であるとか、海底から引き上げた軍艦の砲身であるとか、それらを保存していく中で、戦争を知らない人に実際に過去にあった戦争を知ってもらおうとしています。
こうした取り組みにあって、最も身近に個人で実感できるのが軍刀ではないでしょうか。
これからは、軍装コレクターもいるでしょうが、それとは別の意味で、軍刀は昭和の歴史を留めた物として、個人で持てる唯一の戦跡との評価を得ることになるでしょう。状態の良い軍刀は少なくなり、入手が難しくなってきています。ますます大切に後世に伝えて行くべきもとなりました。