戦跡としての軍刀

毎年8月になると終戦記念日とともに、太平洋戦争の記憶を忘れまいとする報道で様々な紹介がなされます。
今年は、昭和20年8月15日の終戦より73年目、昭和から平成の時代に変わり30年、最後の平成時代の終戦記念日となりました。
今、戦争体験者の年齢は90歳越え、戦争の悲劇を伝える人が少なくなりました。
実際あった戦争をどう伝えていくのか。二度と繰り返してはならない悲劇を、そうした動きの中、今、戦跡が注目されています。
例えば、気が付かないでいるが身近にもある高射砲の土台跡であるとか、海底から引き上げた軍艦の砲身であるとか、それらを保存していく中で、戦争を知らない人に実際に過去にあった戦争を知ってもらおうとしています。
こうした取り組みにあって、最も身近に個人で実感できるのが軍刀ではないでしょうか。
これからは、軍装コレクターもいるでしょうが、それとは別の意味で、軍刀は昭和の歴史を留めた物として、個人で持てる唯一の戦跡との評価を得ることになるでしょう。状態の良い軍刀は少なくなり、入手が難しくなってきています。ますます大切に後世に伝えて行くべきもとなりました。