銃砲刀剣類登録証の内容と現物が違っている

登録証の記載内容が現物と違っている場合があります。
例えば、目釘孔の数が違っている、銘文の中で一文字が違っている、反りや長さが違っているなどがあります。
こうした場合、少々の相違であるならばそのままでも持ち主が承知していれば問題にはならないでしょう。大事なことはその刀に登録証が付いていることなのです。
しかし、どうしても気になると云うならば登録証を訂正することになります。それには、登録証に記載してある教育委員会に申し出て審査を受ける必要があります。
申し出があると、東京都の場合、「銃砲刀剣類登録証鑑定申請書等の送付について」と題した文書が届き、その中に手続方法があります。

手続としては、
送付された書類を作成し提出します。
審査会の通知の案内状を受け、指定された審査会場へ出向きます。
審査で銃砲刀剣類のデータを採取し、銃砲刀剣類のデータと東京都の原票の記録と照合し、どの様な処理を行うか決定します。
基本事項がすべて一致し、銘文の記入上の誤りであったことが確認できたときは、無料で訂正の処理を行います。

目釘孔の数が登録証では2個ですが、現物は3個あり相違があるので審査を受け、登録証の訂正を無料で行ったものがあります。反りが1mm、前とは違いますが、測定誤差であり、刀の外装も原票と同じであることから、一致していると判断しています。
教育委員会にある原票には、登録証の記載内容の他に、地鉄や刃紋・製作時代がありますが、外装も記録されていることが今回の事で知りました。

最近、登録証の訂正を行った例を紹介します。
登録証の番号は訂正後も訂正前と同じです。訂正された登録証には裏側に訂正印がおされています。
訂正前の登録証訂正後の登録証訂正印の登録証

奥多摩美術刀剣保存会の日本刀展示会

展示会
奥多摩美術刀剣保存会の発足は昭和26年11月17日に創立した歴史のある刀剣愛好家の会です。

昭和初期頃の西多摩地域では刀剣鑑定会が屡々行われ、刀剣を趣味とする方々が競い合っていましたが、世の情勢が戦争へと向かう中、自然と行われなくなったようです。
戦後、刀剣が再び民間でも所有することが出来るようになると、いち早く会を立ち上げています。
昭和30年2月15日の地方新聞(福生新聞)には、奥多摩美術刀剣保存会について、会員数80名、会長には青梅市の市長である中村氏で、都内各所で刀剣展示会を行っているとの記事を掲載しています。

今回の刀剣展示会は、昨年同様に青梅信用金庫の施設を利用さて頂き、下記のとおり行います。また、開催に当たり当店も協力させて頂いております。


■刀剣展示会
■日時:平成30年11月4日(日) 午前9時~午後5時
■会場:青梅信用金庫本店ギャラリー
東京都青梅市勝沼3-65
JR東青梅駅より徒歩6分

■入場無料

戦跡としての軍刀

毎年8月になると終戦記念日とともに、太平洋戦争の記憶を忘れまいとする報道で様々な紹介がなされます。
今年は、昭和20年8月15日の終戦より73年目、昭和から平成の時代に変わり30年、最後の平成時代の終戦記念日となりました。
今、戦争体験者の年齢は90歳越え、戦争の悲劇を伝える人が少なくなりました。
実際あった戦争をどう伝えていくのか。二度と繰り返してはならない悲劇を、そうした動きの中、今、戦跡が注目されています。
例えば、気が付かないでいるが身近にもある高射砲の土台跡であるとか、海底から引き上げた軍艦の砲身であるとか、それらを保存していく中で、戦争を知らない人に実際に過去にあった戦争を知ってもらおうとしています。
こうした取り組みにあって、最も身近に個人で実感できるのが軍刀ではないでしょうか。
これからは、軍装コレクターもいるでしょうが、それとは別の意味で、軍刀は昭和の歴史を留めた物として、個人で持てる唯一の戦跡との評価を得ることになるでしょう。状態の良い軍刀は少なくなり、入手が難しくなってきています。ますます大切に後世に伝えて行くべきもとなりました。

軍刀を欲しがる中国人

嘗て日本と中国とでは戦争を行っていた歴史があります。 米国を中心とした連合国との間で戦った太平洋戦争と合わせて大東亜戦争へと突き進んで行ったわけです。

日本は米軍の二度にわたる原子爆弾の投下によって、昭和20年に連合国に無条件降伏する事となります。 それに伴い中国との戦争も終わらせる事となり、日本の敗戦という形になりました。

旧日本軍の軍刀と云って頭に浮かぶことは、中国人をいじめた凶器であり、中国人にとって忌まわしい物であろうと想像します。
そのような事であろうから、さぞかし軍刀は中国人に嫌われていると思っているのですが、意外にも中国人は軍刀を買うのです。 それも特に、靖国刀や当時の最上大業物に列挙された刀匠の刀が入った軍刀がよく売れます。

何故、中国人は軍刀を欲しがるのか疑問を持ちますが、ある中国人バイヤーの話では、中国と日本は戦争をしてましたが、日本が負け中国が勝った。 だから中国人にとって軍刀は戦利品であると思っている人がいる、と云うようなことを言っていました。

日本人の中で日中戦争で日本が負けたと思っている人はまずいないでしょう。 あの戦争は途中で止めただけで、日本が負けたわけではないからです。

その論議は別として、中国では靖国刀が入った軍刀は120万円位で売れると云うから驚きです。 日本人の軍刀コレクターにとって、良いものを探すのも難しいことです。

刃切れの刀に注意

古来より刃切れのある刀は無条件で取引をキャンセル出来ることは不文律の決まり事です。
要するに刃切れの刀は、その部分から折れると云われて来たためです。

では刃切れとは如何様なものであるかと云うことですが、それは、刃先から水平に地に向かい亀裂が入るものですが、一見では見落とす場合があります。
刃先から水平に細い筋状の白い線となって見える場合があります。長さは様々で肉眼では分からない位のものから、長く5mmも刃切れとなって現れるものもあります。
現れる場所も様々で、物打ち辺に出たり、区の近くで足り、また、一か所だけでなく数か所に出る場合もあります。

業者の交換会でも気付かずに出品し、ほかの業者の指摘で刃切れが分る場合もあるので、一般の人では気付くのが難しいでしょう。特にネットオークションを利用し購入される方は特に注意が必要です。

日本美術刀剣保存協会では、保存刀剣の審査では初めに刃切れの確認を行うなうようです。
刃切れのある物は全て不合格となるのです。

しかし、刀身に刃こぼれがあっても、それは問題にはなりません。
言い換えれば、不合格となった小さな刃切れのある刀は、その部分をちょっと欠いて刃こぼれにしてしまえば問題なしとなるのです。

世の中には刃切れの刀を見つけては買っている人がいるのです。
皆さんは真似をしないでください。