登鯨・得次郎(徳次郎)鍛冶刀工群

室町時代に登鯨(トクジラ)又は得次郎と呼ばれる刀工群が下野国と武蔵国にいたと云われています。
この刀工群は武蔵国の下原刀工と関わりがあると思われ、明和五年(1768)の『古今類字銘尽』に【周重】は「登鯨ト云、下原トモ 文亀」とあります。
周重が何処の地より武蔵国の下原に移住したのかを探る上で重要なポイントととなるのが「とくじら」と呼ばれる刀工群の刀剣を発見することです。その地鉄の鍛えから、登鯨と下原の関わりを裏付け出来るからです。
日本美術刀剣保存協会東京多摩支部では下原刀の研究をしており、その成果として『武州下原刀図譜』を出版致しました。しかし、研究の余地を残す部分もあり、新資料の発見を待つ処です。更に追録を発行するべく現在も新資料を集めています。
登鯨の刀剣をご所蔵の方は是非ご連絡ください。

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