古来より刃切れのある刀は無条件で取引をキャンセル出来ることは不文律の決まり事です。
要するに刃切れの刀は、その部分から折れると云われて来たためです。
では刃切れとは如何様なものであるかと云うことですが、それは、刃先から水平に地に向かい亀裂が入るものですが、一見では見落とす場合があります。
刃先から水平に細い筋状の白い線となって見える場合があります。長さは様々で肉眼では分からない位のものから、長く5mmも刃切れとなって現れるものもあります。
現れる場所も様々で、物打ち辺に出たり、区の近くで足り、また、一か所だけでなく数か所に出る場合もあります。
業者の交換会でも気付かずに出品し、ほかの業者の指摘で刃切れが分る場合もあるので、一般の人では気付くのが難しいでしょう。特にネットオークションを利用し購入される方は特に注意が必要です。
日本美術刀剣保存協会では、保存刀剣の審査では初めに刃切れの確認を行うなうようです。
刃切れのある物は全て不合格となるのです。
しかし、刀身に刃こぼれがあっても、それは問題にはなりません。
言い換えれば、不合格となった小さな刃切れのある刀は、その部分をちょっと欠いて刃こぼれにしてしまえば問題なしとなるのです。
世の中には刃切れの刀を見つけては買っている人がいるのです。
皆さんは真似をしないでください。