刀剣発送用の刀箱

大切にしていた刀を発送するには如何したらよいのでしょう。

美術梱包を使った特殊な輸送は金銭的に問題があるので、一般的な方法としてゆうパックを利用します。
その場合、輸送中の事故での保証は30万円まで、セキュリティ付きでも50万円までしか保証されません。高額な刀剣を荷物として発送する場合リスクを背負うことになります。

刀を搬送するには一般的には段ボール箱を使用します。しかし、段ボールの品質は様々であるため、箱の中に入れる重量によって、耐久性が足りないことがあります。
一振りや二振りの刀でしたら段ボール箱で大丈夫ですが、一度に四・五振りの刀を送ろうとする時は、場合によっては木箱をお勧めします。

刀を入れる木箱の製作は簡単で誰にでも作れます。
例えば一振りの刀を入れる場合では、ホームセンターなどで市販している木材で、1×4(ワンバイフォー)で厚さと幅が19mmX89mmの木材を使います。長さは1820mmのものを2本用意します。

刀の刃長が二尺三寸でしたら、箱の内寸は長手方向が1100mm、幅は内寸で110mmで十分です。
材料どりは一本の木材から、長さ1140mmと110mmの二種類を各2個づつ取ります。これを組み合わせ木ネジで止め箱を作ります。
箱の外形は約1140mmx148mmx89mmとなり、上下の蓋は1140mmx148mm、厚さ3mm位のベニヤ板で作り、木ネジで止めます。
仕上がり寸法は、縦・横・高さの合計が約1383mmとなり、宅配の荷物サイズが140サイズに収まります。

尚、刀の発送にはゆうパックを利用すると便利であり、複数の刀を入れる場合は170サイズ(縦・横・高さの合計が1700mm)に収まるように作りましょう。
配達伝票には、こわれもの・逆さま厳禁・下積み厳禁等の指定をしましょう。